先日「仏教にとって社会的活動とは何か」という記事を書きました。内容を簡単にまとめておくと、宗教にとって社会的な活動をすることは必然ではなく、社会的実践を行うかどうかやその方法は教義によって選択されるのであって、社会が宗教に求めるものとは必ずしも一致しない、ということでした。
それではいったい具体的にはどんな宗教のどんな立場がありうるのかについて、もう少し具体的に、わたしもその法灯を受け継ぐ一人であるところの真言密教の立場から考えてみようと思います。
「祈り」こそ密教の社会的活動である
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先日、Twitterで仏教的に正しいお酒の断り方を尋ねたところ、様々なお答えをいただきました。その中にこれからお酒を断るならこれだな、と思った名回答がありましたので、記録の意味もかねてエントリーにしておきます。
その答えとはこちら。
「医者(医王=釈尊)に止められている ので。」嘘にはなりませんw RT @yuzuki_m 【緩募】お酒の上手な断り方。
from naagita 7:48 PM Jan 15th from web
教えてくださったのは、日本テーラワーダ仏教協会の佐藤哲朗さん。さすがに仏教徒的に押さえておきたいツボを外さない名答だと思います。ぜひ今後は使っていきたいと思いましたので、ここから少し仏教徒的に押さえておきたいツボをいくつか考えてみました。
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机の上に溜まっていた資料などを整理していたら仏教タイムスの新年号を発見しました。中外日報とならぶ二大仏教新聞のひとつです。とりいそぎ片付けを中断して読んだところ、特集として2ページにわたって大々的に掲載されていた、自殺対策や貧困問題といった社会的活動に携わる若手僧侶の座談会がなかなか興味深いものでした。宗教と社会的活動の関係はこのところ気になっていたテーマでもありますので、この記事をとっかかりに少し宗教にとって社会的な活動にどんな意味があるのか考えてみました。
寺院と社会との距離感
座談会に出席していたのは、浅草で生活困窮者に毎月二回炊き出しを行っている「ひとさじの会」、手紙による自殺対策活動に取り組む「自殺対策に取り組む僧侶の会」、そして巣鴨で高齢者のつながり作りのためお話の会を開催する「法話研鑽会」の四名の僧侶です。具体的な活動の内容とどんな反応があったのか、またなぜこうした活動を始めたを中心に話されていたのですが、実際の活動をしたなかで感じたという以下のようなお寺と社会の距離感は私自身も日ごろ感じているものでもありました。
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先日幸福の科学の映画『仏陀再誕』を観てきた。普段であれば上映館数も少なく幸福の科学信者だけのものとして一般人の話題になることもなくひっそりと公開されるのだろうが、どうも今回は様子が違う。地上波テレビでのCMを流したり宣伝用DVDを秋葉原で配るなど、宣伝にとても力を入れている。上映規模にしても、この夏最大の話題作の一つだったエヴァ破を大きく上回る上映規模だったようで、この映画にかける教団の本気度が感じられる。さすが、衆院選の供託金に数十億を費やそうとも何でもないという宗教界のトヨタ、だろうか。
さらにこのところ幸福の科学自体に注目が集まる状況にもあって、でもずいぶんこの映画に興味を持っている人も多い。注目を浴びることになった最大の理由は、幸福実現党を設立し多くの候補者を送り込みながら迷走を重ねたあげく一人の当選者も出せなかった夏の総選挙だろう。全国すべての選挙区に候補者を立て大川隆法自らも出馬し政見放送で大演説をするなど、絶大なインパクトを残しながら当選者ゼロという驚きの結果を残している。
映画自体としても、ブッダの再誕という仏教の根本をまったく理解していないかのようなストーリーが各方面でそれなりに議論を巻き起こしている。幸福の科学の信者でなくてもネタとしてもわざわざ見に行った人がいるようで、少し検索すればこの映画にツッコミを入れるブログがいくらでも見つかるだろう。
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Twitterで仏教の浄土や輪廻に関する議論をしていたところ、現代人が死後についてどのようなイメージを持っているのか疑問を感じ、Twitterでアンケートを行ってみました。
「【質問】死んだらどうなると思ってますか? 生まれ変わり? 消滅? 仏になる? 先祖になる? 死後の世界に行く? リプライで教えてください。集計してあとで報告します。なるべく詳しく教えていただけると嬉しいです!【急募】」と質問したところ、およそ1時間半で31人の方にお答えいただくことができました。ありがとうございます。
さっそくいただいたお答えを集計したところ、以下のような順位となりました。
- 1位:無になる(16票/51.6%)
- 2位:生まれ変わる(9票/29%)
- 3位:仏になる(2票/6.5%)
- 4位:幽霊になる、天国にいく、信じている通りになる、わからない(各1票/3.2%)
- 合計:31票中
やはりダントツで多く16人(51.6%)が選ばれたのが「無になる」、「消滅する」という答えでした。やはり輪廻や生まれ変わりという世界観は受け入れがたい方が多いようで、死んだらきれいに消え去りたいと答える方が多かったです。肉体を機械的なものとして表現される方もいらっしゃって、機能が停止すればあとにはなにも残らないというイメージを持ってられるようです。
2位が「生まれ変わる」という答え。約3割の方がなんらかの形で生まれ変わると考えてられようです。仏教的に生前の行為の善し悪しによって新しい命に生まれ変わるという考えもあれば、原子レベルで別のかたちに生まれ変わりという考え方も。
3位はなんらかの形で仏になるというもの。仏になるにも色々ルートは考えられますが、お二人ともお坊さんだけにご自身の信仰がはっきりしているようです。4位以下はそれぞれ1票ずつで「幽霊になる」、「天国にいく」、「信じている通りになる」、「わからない」という答えが並びました。
こうしてまとめてみると、質問前にイメージしていたように「無になる」と答える方が多く過半数を占めました。日本では伝統的に人は死後「仏」や「ご先祖様」になるとされて来ましたが、こうした死後観はかなり有効性を失ってきているようです。仏教に宗教にシンパシーを感じている方でも必ずしも仏教的な死生観を信じているわけではないようでし、「ご先祖様になる」という答えは皆無で、家制度に基づく死後観が有効性を失っている現状をあらためて感じさせました。
また死んだら肉体的な機能が停止するといった人間を機械的に理解されている方や原子レベルで新しい形に生まれ変わるという考え方をされる方もいらしゃって、「死」という人間の理性を超えるものとして捉えられてきた概念も、理性的に把握可能なものとして捉えている傾向も見受けられるようです。あくまで「無」や「原子レベルで生まれ変わる」といった現実的な答えが多く、超越的な存在になることや、いわゆる霊魂的なものになるという答えはほとんどありませんでした。
短時間でしたが、大変多くの方にお答えいただきまして、誠にありがとうございました。以下、それぞれ投票してくださった際のコメントを、内容はなるべく変えず個人の特定がしにくようにまとめました。合わせて参考になさってください。
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