テーラワーダ/大乗仏教の交流と、戒律の溝

彼岸寺に日本テーラワーダ仏教教会のウェーサーカ祭について紹介記事を書いた。

今年ははじめてテーラワーダ仏教サンガのお坊さんと日本の大乗仏教僧侶による合同法要が行われるそうだ。ウェーサーカ自体まだ参加したことはないのだが、これは画期的な試みではないだろうか。

ここ数年でスマナサーラ長老をはじめとするテーラワーダ仏教の僧侶の活躍は著しく、長老はいまや日本で活動する僧侶のなかでも最も尊敬される僧侶の1人であることは間違いない。非伝統教団的な動きはあまり歓迎されないのが日本仏教界の常だが、こうして合同法要が行われるということは大乗仏教の僧侶のなかにもかなり賛同者が増えてきたという証拠だろう。

曹洞宗の開祖・道元禅師が宋に渡る際お坊さんにとっての学位号である戒牒を偽造せざるを得なかったというエピソードに明らかなように、伝統的に戒律が軽視されてきた日本と海外仏教の溝は深く長い〈参照:松尾剛次『破戒と男色の日本仏教史』(平凡社新書)〉。当時、戒律の国際基準を満たしていたのは東大寺戒壇のみで、延暦寺で受戒した留学僧たちは東大寺で受戒したという度牒を偽造しなければ入宋できなかったのだそうだ(比叡山では菩薩戒のみの受戒で、戒律の国際基準・具足戒は授けていなかった)。


スマナサーラ長老も戒律を軽視する日本の僧侶を痛烈に批判してきたし(長老の批判点はそれだけではないが)、これまでは具足戒を授かっていない日本の僧侶は、度牒を偽造しなかければ入宋できなかった留学僧と同じように、テーラワーダ仏教の場においては僧侶と見なされていなかったはずだ。

今回この合同法要において、こうした戒律(に代表される)違いがどのように扱われているのかとても興味深い。こうしたテーラワーダ/大乗の交流は、きっと日本仏教でも戒律の復興運動につながっていくに違いない。戒律を保ち、生涯を仏教に捧げたテーラワーダの僧侶を目の前にして、わたしたち日本の僧侶はどのような立場を取りうるのか。

今回のウェーサーカはこの点を考える大きなポイントになりそうだ。

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  • 終わったので余ったオニギリもぐもぐ。今日は衝撃的だったな…。
  • 今日は川沿いへ。
  • ではおにぎりを配りに。

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